ピカボス日誌

昨日の休日はあまり大層なところには気が進まなかった
しかし、いつもと同じコースってのも芸がない
野暮用を済ませた後、前に保留にした地に行ってみようとハンドルを向けた

そこは紀美野町にある名勝不動の滝
客人に聞き行きかけたのだが軽い気持ちで横道にそれ
とんでもない激坂に入り結局は方向音痴に陥り
泣き泣き帰って来たところ
そろそろリベンジの時期かもと・・

なかなかに距離があるがナントカなるだろうと走らせた
途中から横道にそれるがしばらく走ると民家一つない大自然な風景
少々な不安な気持ちを抱えて走らせればどんどんと山の中へと続く
向こうに見える山々が巨大なタピトリーに見えこちらに迫ってきそうな気がする
昔、友人に聞いた話で狐に化かされたのは確かにこの地だろうと確信がいる

目的地の不動の滝方向へは右にそれるがその道がまた山中に分け入る激坂だった
ここまで来て躊躇する訳にはいかずギアを最軽に落し駆け上がる
３００メーターほど登ると小さな看板があった
うっかりしてると見落とすだろう
自転車を坂道に止め渓谷へと地道を降りていく

わずかな距離だったがそこには別世界があった
こじんまりとした御堂がありけっこうな落差の滝とその滝壺
真夏だと浸かる事も出来るだろうがとてもそんな気になれないパワーを感じる
その地の特別なオーラと水蒸気が放つマイナスイオンとでしばらく佇んでいた
どうも観光めいたパワースポットより地元密着の名勝地の方が面白い
来てみてよかったと実感・・・

帰りは整備されたいい道路を一気に疾走
充実な休日であった・・ピカボス


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