2009年12月05日
ロザリータ アーカイブス16

『シネマナイト』も開始してからほぼ3年ほど経過した
プロジェクターも自分で購入したし
それ様のアンプやプレーヤー音響のウーハーも強力なものに充実させた
しかし、こちらとの意図とは離れていくのをうすうすに感じはじめていた
その当日にイベントの日ですからと何度言っても普段のお客が飲みに来る
せっかくですがと断り続けて追い返すはめになる
自分がお客の立場なら3回断られるともう2度とは来ないだろう
ロザリータは映画をしてるのでやめておこうと言う声がそれとなく聞こえてくる
お客さんの反応もイマひとつだ
毎回、口頭やアンケート用紙でリクエストを募っても返ってこない
是非に観たい映画はありますか?
そう尋ねてみてもマスターに任せるよの一点張り
映画が終わり感想を訊いてみても反応がなく
感動のレスポンスがまったく感じられない
かつての名画を流しても最近のハリウッドに慣れている人達には
無理があるのかなと・・
そのうちにドタキャンが続出しだした
もうみんなが揃って食事もすませ、まだかまだかと待っているのに
平気で遅れてきたり、連絡をすれば知りませんとあっさりと言われる始末
その夜は映画もお酒も存分に楽しみ満足してもらえたかと思いきや
なぜかその時バッタのお客さんがほとんどだ
継続性、後に繋がらないのがこちらにはボディブローの様に一番に堪えてくる
それをきっかけに普段でも寄ってもらえるものかと期待していたがそれがまったくない
要するにその時の物珍しさだけのお客さんだっただけの事だ
もっと楽しんでもらえる、もっといい夜を演出できるはずなのに
なぜ、みんなもっと自発的に楽しもうとしてくれないのか・・
そんな後一歩というジレンマがづっと続いた
『ロザリータ ムービィ』
と名づけた映画作りのイベントも段々に手詰まりを感じ始める
手配してくれる友人は一生懸命にがんばってくれているのだが
寄って来る人達の意識の違いに気がついた
店内での撮影はごたごたとしてその日の営業は
ほとんど諦めなければならない
いいものを創ろうとする人間とただその日が暇だから来たという
人間の差が嫌でも目に付いてくる
こっちはリスク被ってやってるのにただのお遊びだけで店内で
大騒ぎされてはたまったものじゃない
要するに自己満足で店をただで暇つぶしに使われているのか
場所をただで提供しても店に愛情がなければこんなものなのかと
自分を押し殺さねばならない
手一杯にしてくれている友人の手前、黙って目をつぶるしかなかった
ある時に段取りを仕切ってくれる友人に提案した
「これからはロザリータ ムービィに参加する者から一律に参加費を取ったらどうだ
別におれがポッポする気は毛頭ないがそれでみんなの意識が変わるのではないか
せっかく参加費を払ってるのだからいいものを造ろうという前向きな意識に・・・」
「それならマスター誰も来ないよ」
「・・・・」・・・ピカボス
Posted by pikabosu at 15:35│Comments(0)