2009年12月26日
シネマナイト

何となくいこらブログのタイトルをみていたら
やたらに和歌山の・・和歌山の・・と強調している
ここは和歌山なのは当たり前なのに
なぜそんな今更に主張するのか理解できない
今年も後残りわずかになった
思い残すことなく過ごそう
久しぶりのシネマナイトもうまくいけばいいと願う・・ピカボス
Posted by pikabosu at
16:02
│Comments(0)
2009年12月25日
サンタな夜

人生願いはかなうという
いつもいつも思っていると神様がご褒美のように忘れた頃に与えてくれるという
それはその願いの質や強さにもよるだろうがまんざらただの迷信でもあるまい
自分自身の経験でも当たっているような外れているような・・
子供の頃の淡い思い出
事前に母親が欲しいものをそれとなく聞きだし
枕元に目覚めると置いていてくれた
本当に神様は願いをかなえてくれるもんだと信じた
人生の裏表の半分を知った今
そんな他愛のなかった頃をふと思い出す
今更、子供じみたものなどと一笑にふすより
淡い親の愛情と願い事をかなえてくれるかも知れない神様を信じた方がいい・・ピカボス
Posted by pikabosu at
12:30
│Comments(0)
2009年12月21日
ロザリータの憂鬱

金融機関に勤めている客人と話していると
我が和歌山県は経済成長率が全国で
ナンバーワンのワースト1位だそうだ
驚きだが昨今のこの辺りの不景気ぶりをみると納得がいく
他府県からの客人からも色んな都道府県を行きましたが
県庁所在地でこんなに寂れた街は初めてですと真顔で言われる始末
よくよく考えるとむかっ腹が立ってきた
一体何やってんだい!
北の果ての厳しいところでもなく
日本海の辺境でもなく
南の端の都から遠く離れたところでもない
太平洋沿いの温暖な気候で
海の幸や山の幸、フルーツや野菜の宝庫でもある
高野山や熊野古道などの世界遺産があり
日本最古の温泉や最大級の大型の滝や岩などの景勝地もある
西日本1の大都会大阪や京都、神戸からも十分に日帰りが出来る
それで日本一の不景気街かい!
これでええわと自嘲するだけの負け犬街かい?
ここで辛うじてまともに余裕を持って過ごせるのはノホホン公務員か
親の代からまだかじれるだけの脛を持てた2代目ボンボンだけかい
いい加減に腹を決めて方針を示したらどうなんだい!
観光でいくか、1次産業でいくか、コロッと方針を変えるか
地元民だけで
「ここはええとこや、和歌山弁はおもシャいわ」
そんな次元の低いところで慰めあっている時代はもういい
魅力的ないい人材がどんどんと外へ流出していく現実
もう時間はとっくにリミットになってるのをお偉いさん方が自覚すべきじゃないかい!・・ピカボス
Posted by pikabosu at
20:30
│Comments(0)
2009年12月14日
自転車旅行

夜中のテレビをつけると
『男二人自転車旅行』ってのがNHKでやっていた
イタリアの田園風景を流れる道路
絶壁にくっ付くように佇む村
風景や地元の人々はとてつもなくすばらしい
自転車にのる若い俳優も感じがいい
しかし、あまりの番組みえみえのやらせにバカバカしくなりさっさと寝た
何で出会う人たちみんな親切でいい人なんだい?
何でたまたま行き着いた民家で泊めてくれるんだい?
何でおいしい生ハムを食べて代金を払わないんだい?
「皆さん、ご親切にありがとうございました」
何もかもそれで済んでしまうのかい?
ある程度のやらせは判っているが度が過ぎた
行楽の遊園地の感覚で楽しい楽しいで外国を描くのはどうなんだい?
それならそれできっちりと一宿一飯の礼を済ますのも撮らんかい
それだから訳の判らないままにやたら厚かましい若者が増えるのじゃないかい
飯を呼ばれたらブレーキレバー
泊めてくれたらサドル
大きく世話になったらフレーム
それなりに置いてこんかい
後はどこかで調達せんかい!
『僕達、すごい事してます 一生懸命してます だから応援当たり前です』
そんなものドコにも通用しない
とくに外国ならば・・ピカボス
Posted by pikabosu at
14:53
│Comments(0)
2009年12月10日
ロザリータ アーカイブス20 ラスト


平成元年の今日12月10日
『ロザリータ』はオープンした
1年、1年と重ねていくうちに22年目にはいる
店をひとりの娘に置き換えればいつ嫁にだしてもおかしくない年頃になった
まさかこんなに続くとは思わなかったが自分自身の分身は潰しようもない
かつての様に肩肘を張る気ももうなくなった
偶像を求めるお客さんはいつまでもお互いに偶像でしかない
隠し様のない本物ゆえの強さはもろさにも通じる
こだわりの逸品を気取るよりも確かなものを目指そう
本物の珈琲や酒の遊びの世界で漂える年代にようやくなれた気がする
だが、これからの何もかもの可能性までもあきらめた訳ではない
以前に比べれば少しは肩の荷を下ろせたのと
心のドアを大きく開けられたようだ
来るもの拒まず去るもの追わず
あれからの5年間は大きな変化もなかったが
お客さんの目減りはどうしようもない
開店当初の人達はどこに行ったのだろう?
当時にまだ若かった人達は同世代か若い店を求めて去ったのだろうか
あの頃に大人に見えた達はどこに立ち消えたのだろう?
どちらも今ならもっと解かり合える気がする
こうして振り返ると20年は確かに長かった
大きなバイオリズムと小さなバイオリズムの連続
目を閉じれば店での色々なエピソードが昨夜の事の様によみがえる
もうこんな店などやめてしまおうと何度も落ち込み涙した事がある
後がなくどこにも行くあてがない真っ暗な迷宮のようなトンネルに迷い込んだ感覚
しかし現役でまだバッターボックスに立てれる自分自身の境遇を振り返れば
いつまでも忘れずに気にかけ訪れてくれる古くからのお客さん達と
期待をかけドアを開け入って来てくれる新しいお客さん達に
支えられ続けているんだと改めて実感する
バブル時代に始めデフレ時代の大不景気になっていた
こんなに何もかもカネカネと心をないがしろ置き去りに
する世の中になるなど思いもよらなかった
商売に限らずに人の仁義などお構いなしの時節だ
若い頃にはドコ吹く風だった人と人との情味を今になり焦がれる
バーやカフェって一体なんだろうか?
心がなければただの虚しい空間ではないか
ホンの一杯の珈琲や酒
同じ空間に憩う同士の通い合い
値段や小手先の次元の低い競い合いだけで一番に大事なものを
こそげ落としていく風潮で一体何が残るというのか
心の結びつきや癒しなどと世間では言うが
相手を思いやれる心が軽んじられ
ただの取引だけになりつつあるサービス業
まだこの仕事を続けられる要因はそうではないと
突きつけたい思い入れかも知れない
節目とはよく言ったものでこの師走に大きな決心した
22年間ずっと苦楽をともにしてきたバイクを降りる決意だ
静かな決心だ
正直言えば、自分自身の一部をもがれる思いがする
無数に刻まれた過去の思い出をわざわざにおっぽり出す
これもただ無常と飲み込むしかない
何かを得ようとすれば何かを捨て去らなければならない
次から次に足して足しての自分の時代はすでに過ぎ去って
削ぎ落とさねば前に進めない事を知る
バーテンダーを営んでいるすべての同輩やバーを愛するみなさんに
入り口のドアと一緒に心も開きましょうよ、
人生とはそんな捨てたものではない
ロザリータはドアを開け今日も待っている ラスト・・ピカボス
Posted by pikabosu at
15:21
│Comments(0)
2009年12月09日
ロザリータ アーカイブス19
シネマナイトを終わらせた翌年
今から5年前の年明け早々だった
心静かな気持ちで改めて我が店を見つめ直した
長く風雪にさらされ小さい穴が点在しほころび色褪せた丸いテント
店内のガタツキが目立つ椅子たち
手作りの思い出深い看板のペンキも禿げかけている
入り口のドアもかなり痛みが目立ってきていた
慌しさにかまけ身近なところにほとんど目がいかなかったのだ
さすがに15年間の月日のやつれが感じられた
無理からぬ事だ
テント以外は自分で修理した
地元の皮革業者から本皮を調達し自分で椅子を張り替えた
余った革で新しいコースターを作った
看板もドアもペンキを買ってきて塗り直した
新たな一歩を踏み出した
携帯やパソコンを始め教室に通い店のホームページを製作した
これからはシンプルにいこうか
色々と浮き沈みがあったがもう一度原点に戻るべき時期と感じた
こじんまりと小さいながらも丁寧なバール
来店してくれたお客さん一人一人に目配り気配りのある店
この際にはっきりとイタリアンバールと銘打った看板を手書きした
店に静けさと落ち着きが戻った
シネマナイトやロザリータムービィなどのイベントに関したお客さんはすっかりと姿を消した
もう慌しい思いもストレスもほとんどなくなった
ただ先には不景気という巨大な暗雲が待ち構えていた・・ピカボス
Posted by pikabosu at
12:52
│Comments(0)
2009年12月07日
ロザリータ アーカイブス18

シネマナイトもすでに5年目が過ぎてそろそろ潮時を感じていた
親しい友人からももう手を引いた方がいいんじゃないと忠告される
よその店でも同じ様な事をやり始めたと訊いた
早速この街ではお決まりのパクリが始まったらしい
自分的には後もうひとつの達成感が欲しかった
しかし、こちらの想いとは裏腹に、内容も段々に目減りする気がする
これぞという名画をいくらしても反応がない
それとは関係なくこの時とばかりにドンちゃん騒ぎするグループや
飲み放題だからと延々とやたらにムチャ飲みする手合いが目に付いた
もう連絡をするのもおっくうになる
当初は昔観た映画をもう一度改めて見直そうというコンセプトだったのに
それならもうすでにもう観ただの自称映画好きのマニアとは言うが
自分の部屋で一人で観るのがいいとか
このプロジェクターいくらするの?
など別なところに行ってしまう
要するにイベントとしての楽しみ方が何度繰り返しても
伝わらなかったと冷静に判断するしかない
ある日に珈琲を飲みながら昔からのお客さんで
何度か参加してくれているお客さんに尋ねた
「今回はどう?」
「でも映画するだけやろ」
こつちはそれだけではなく何日も前から準備、飲食一切を同時進行でやってきた
それを今更映画するだけやろと言われるとは・・
お客の心理とはそんなドライなものか
それからは無意識にやめるきっかけを探すようになった
ちょうど10月の下旬の頃になる
シネマナイトと親父の危篤が重なった
後ろ髪を引かれる思いで病院から戻り準備をした
その日はそこそこに予約が入っていたのだ
ふたを開けるとドタキャンが相次ぎお客は一人だけになった
仕込みし用意していた何人分かのフードをすべてゴミ箱に叩きつけた
それでも映画会は催した
そしてそれを最後にした
翌日病院に駆けつけるともう病人さんの意識は2度と戻らなかった
瀕死の親父からの聞こえない言葉がおぼろに聞こえた
「そんなお遊びはもうそこまでにしとけ」
月が代わりしばらくして2度と帰らぬ故人となった
そして、プロジェクターもスクリーンも眠らせて
一切のイベント事から手を引いた・・ピカボス
Posted by pikabosu at
16:02
│Comments(0)
2009年12月06日
ロザリータ アーカイブス17

限界を感じた
田舎の素人イベントの浅はかさを始めて理解した
金がまったく介在しないのは無料駐車場に車をほりっ放しにするようなもの
何かイベントを企てる時は大小に関らずに金が介在しなければ
長続きもクオリティもなくなり堕落の一途を辿るのを初めて知る
必要性や責任感 向上心そして当たり前なレベルでの一般常識
それらを促すには金の影響力が必須になる
何にしても大人が動くには金が必要なのだ
出来た作品で大層なレベルなど毛頭考えていない
もし、それならそれでこちらは大歓迎なのだが・・
しかし、ある程度のリスクがなければ何をやっても
自己満足だけの緊張感のない暇つぶし程度のものしか出来ない
それを思い切って友人に訴えると言われた
「それならマスターが撮れば?」
「それならやってやろうじゃないか」
それまでは場所を提供し出演はしたが自分で映画をつくる発想はなかった
みんなで協力すれば出来ますよの声でその気になった
細かい事は後にしてまずはストーリィを考えてみよう
これがなかなかに面白い
得意のホラーで一気に出来上がった
それをもとに大まかな脚本も作り絵コンテも何回も手直しを加え仕上がった
出演してくれる友人達にも声をかけるとその気になってくれた
それではとばかり発想を膨らませコピーしてみんなに配った
そろそろ具体的な打ち合わせをとカメラ撮影などをしてくれる友人に
声をかけると思いがけずにテンションが低く醒めた顔で言った
「言ってくれればお手伝いしますよ でも忙しいんですよ今」
一気に醒めた
絵コンテや脚本に関しての何の意見も出てこなかった
盛り上がりがないのならさっさと手を引くに限る
最初からそんな調子ならろくなものにならないのが目に見えていた
自分や店の為に本当に共鳴してくれる仲間が結局は
誰もいなかったのを今更ながら知った
別に倉敷の美大で映画作りに興味のある学生ともう一度
やりかけたが早々に頓挫した
やはりグループで何かをやるのは自分には向いていないらしい
しかし、その時の絵コンテだけは残してある
いつか再びの夢のために・・
Posted by pikabosu at
15:58
│Comments(0)
2009年12月05日
ロザリータ アーカイブス16

『シネマナイト』も開始してからほぼ3年ほど経過した
プロジェクターも自分で購入したし
それ様のアンプやプレーヤー音響のウーハーも強力なものに充実させた
しかし、こちらとの意図とは離れていくのをうすうすに感じはじめていた
その当日にイベントの日ですからと何度言っても普段のお客が飲みに来る
せっかくですがと断り続けて追い返すはめになる
自分がお客の立場なら3回断られるともう2度とは来ないだろう
ロザリータは映画をしてるのでやめておこうと言う声がそれとなく聞こえてくる
お客さんの反応もイマひとつだ
毎回、口頭やアンケート用紙でリクエストを募っても返ってこない
是非に観たい映画はありますか?
そう尋ねてみてもマスターに任せるよの一点張り
映画が終わり感想を訊いてみても反応がなく
感動のレスポンスがまったく感じられない
かつての名画を流しても最近のハリウッドに慣れている人達には
無理があるのかなと・・
そのうちにドタキャンが続出しだした
もうみんなが揃って食事もすませ、まだかまだかと待っているのに
平気で遅れてきたり、連絡をすれば知りませんとあっさりと言われる始末
その夜は映画もお酒も存分に楽しみ満足してもらえたかと思いきや
なぜかその時バッタのお客さんがほとんどだ
継続性、後に繋がらないのがこちらにはボディブローの様に一番に堪えてくる
それをきっかけに普段でも寄ってもらえるものかと期待していたがそれがまったくない
要するにその時の物珍しさだけのお客さんだっただけの事だ
もっと楽しんでもらえる、もっといい夜を演出できるはずなのに
なぜ、みんなもっと自発的に楽しもうとしてくれないのか・・
そんな後一歩というジレンマがづっと続いた
『ロザリータ ムービィ』
と名づけた映画作りのイベントも段々に手詰まりを感じ始める
手配してくれる友人は一生懸命にがんばってくれているのだが
寄って来る人達の意識の違いに気がついた
店内での撮影はごたごたとしてその日の営業は
ほとんど諦めなければならない
いいものを創ろうとする人間とただその日が暇だから来たという
人間の差が嫌でも目に付いてくる
こっちはリスク被ってやってるのにただのお遊びだけで店内で
大騒ぎされてはたまったものじゃない
要するに自己満足で店をただで暇つぶしに使われているのか
場所をただで提供しても店に愛情がなければこんなものなのかと
自分を押し殺さねばならない
手一杯にしてくれている友人の手前、黙って目をつぶるしかなかった
ある時に段取りを仕切ってくれる友人に提案した
「これからはロザリータ ムービィに参加する者から一律に参加費を取ったらどうだ
別におれがポッポする気は毛頭ないがそれでみんなの意識が変わるのではないか
せっかく参加費を払ってるのだからいいものを造ろうという前向きな意識に・・・」
「それならマスター誰も来ないよ」
「・・・・」・・・ピカボス
Posted by pikabosu at
15:35
│Comments(0)
2009年12月04日
ロザリータ アーカイブス15

確かに10年目にして流れが大きく変わった
映画好きのお客さんたちやそれ以外の人達も集まってくれた
予想外の反応だった
一度車輪が廻りだせばどんどんと進むものだ
久しぶりに味わう慌しさに身を任せる快感を貪った
それにつれて映画を多く観るようになった
もともとは好きだったがそれからは意図的になった
と言うよりもほとんど映画漬けの日々だ
毎月3本のシネマナイトだが一本につき5本ほど下見をし調べたりもする
もしはずれなら客からはブーイングだろうし悔いも残る
この頃に休日のビデオショップ通いが習慣づいた
店に来た事のない人からの電話予約もあったし
近所で働く人達が定例のように集まってくれた
久しぶりに訪れたお客さんにも声をかけると喜んで参加してくれた
とにかくも空いた席が埋まるのは気持ちがいい
座りきれずに狭いカウンター内に折りたたみ椅子を持ち込んで
4人ほど入ってもらいみんなでスクリーンを見上げたものだ
そのうちに映画を観るのが好きな人もそうだが撮ることに興味のある人も来た
「いっそこの店内で映画を撮ってみないか?」
その話もとんとん拍子に進む
友人がメンバーを連れてきて素人だが監督、役者、カメラマンが集まる
では、とばかりに交代で立て続けに短編を3本撮った
別に映画に深く肩入れする気などまったくない
それをきっかけに店全体がいい流れになってくれればいいなと・・
ただそれだけを念願していた・・ピカボス
Posted by pikabosu at
16:02
│Comments(0)
2009年12月03日
ロザリータ アーカイブス14

映画会の話はとんとん拍子に運んだ
とは言っても自分の中だけのことだが・・
何かする時は必ずに自分独りだ
ちょうど開店してから10年も過ぎて
このあたりで何か大きな波が欲しかった
お客さんの連絡先をまず訊いておき事前に連絡して予約を取る
その夜は貸しきり状態になる
存分に楽しんでもらうために料金を設定し飲み放題食べ放題にした
その頃はまだパソコンも携帯も影も形もなかったのでみんなには電話で知らせた
案内状や映画の簡単な解説、アンケート用紙などもプリントゴッコで作成した
結構大変な作業だったが始めての事なので力が入り苦にもならない
お客さんの予約も入り当日がせまってきた
スクリーンの代用に使い古したシーツを用意したが前日に
以前に来てくれたお客さんがもう使わないからと
ちょうど具合がいいスクリーンを提供してくれた
これはこれは!とツキを感じた
最初は金曜と日曜日に設定した
なかびの土曜日で反省と様子を見るためだった
いよいよに『ロザリータシネマ』と銘打つイベントの当日が来た
近所でカフェをしている人達や若いカップルそして有志の何人かが集まった
最初の出し物はすでに決めていた
『バグダットカフェ』
ドイツ人の視点で撮ったアメリカの荒んだ田舎にあるカフェのストーリー
一発目は是非とみんなで観たかった
よかった・・
観終わった後話を持ってきてくれた常連客と涙ぐみながら酒を交わした
久しぶりにテンションがあがった
来てくれたお客さんの反応もよかったがまず自分自身の手ごたえを感じられた
日曜日は『死刑代のエレベーター』
これも是非ともやりたかった映画だ
この日は一杯に集まった
翌月からは3日間 金 土 日と
それから5年間続く事となる・・ピカボス
Posted by pikabosu at
13:18
│Comments(0)
2009年12月02日
ロザリータ アーカイブス13

「マスター、ここで映画会を催しませんか?」
常連客からそう言われた
以前から古い映画が好きでそんな話題で何度もお客さん達と花が咲いた
この空間の中で雰囲気のある映画を見ながらお酒や食事を楽しめたら・・
そんな素敵なことはない
以前に映画館に勤める友人に尋ねた事があるが
それは大層な事になるらしくてすっかり諦めていた
しかしその常連客の話ではビデオやDVDでならプロジェクターで
比較的簡単に出来るらしい
「プロジェクターをカウンターの上に乗せスクリーンをかければすぐにでも出来ますよ」
こちらの知らぬ間に世の中は進化していた
それならばと段々にその気になってきた
以前からカフェやバーで映画やビデオなどを流している店はどこにでもあった
しかし、何となくBGM代わりに映しっぱなしではなく
しっかりとバーで映画を観るというイベントがあっても面白い
少なくとも身近なところでは訊いた事がない
前例がない事にはすごく興味が引かれる
映画が済んでからも今観たその話題でみんなで話も弾むってなモンだろう
ならばそのプロジェクターってやつを調達・・
「自分の職場でありますよ その日に僕が持ってきます
あとマスターはスクリーンだけ何とかしてくれたら・・」
「音声などは?」
「そんなもの今あるアンプに繋げば何の問題もない」
なるほど、何とか実現できそうだ
これで店の流れも変わるかもしれない
純粋にバーに関する事は今までにあらゆる事は試みてきたが
ここでの限界はすでに前々から感じていた
まったく違う視点からの切り口も予想外の展開になそうで興味がある
今までも同業のそのままのパクリや物まねは一切しなかった
これも自分達のみで考えついた事だ
もともとに腰は重いが尻は軽い
「さっそく具体的に考えてみるか」
その日は長い夜になった・・ピカボス
Posted by pikabosu at
19:34
│Comments(0)