2012年03月06日

ピカボスのbar生活

ピカボスのbar生活
この街でBARをオープンさせ早24年目にはいった
あれや、これやと試行錯誤の連続の日々・・

気がつけば時が知らぬ間に経っていた
世相も客層も何もかもが変化した
自分より世代の違う客人たちが当たり前になった
酒はもちろん色んな酒場についてのもろもろは一回りもふた回りも周った気がする
色んな店内でのイベントも試みたもんだ

昔馴染みの近所の客人が来た
しみじみとお互いの顔を改めて見た

「何ともいえないなぁ」
「まったくだな」

「何と言おうか あの頃にここに居た人たちはどこ行った?」
「そう言えば誰もいなくなったようだな」

「今、気がついたけど誰もいなくなったよ、ここ和歌山にはな」
「見事にいなくなったな、マスター」

「どうなっちまったんだい?」
「もう、この店は何年になるかい」

「24年目だな」

「そうか、無理もないかもな
奇跡のようだよ、ここでこんな店を続けられるなんて」

「そうかもな」

「だって、毎日毎日こんな僕らみたいな酔っ払いを相手にやってんだから
それで24年も続いてるなんて」

こんな会話がしばらく続いた
お互いに何かの生き残りめいたものを感じた・・ピカボス





Posted by pikabosu at 00:19│Comments(0)
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